もう一度だけおつきあいください [家族]

暗い話ですが、もう一回だけ書きます。
これで終わりにします。


妹が亡くなる2週間ぐらい前、うちに来た時言いました。
「あのさ、私今の仕事辞めなきゃならなくなるかもしれない」
「えーどうして?この頃体調悪くて休みがちだから?」

「違うの、今のお店、敷地内全面禁煙になるんだって。
社員がタバコ吸っちゃったら、解雇だって。
タバコ吸えないんじゃ私、辞める」

若い時からのヘビースモーカーで、タバコ代が値上がりしたときは、
私が「健康のためには、一箱2,000円ぐらいになっちゃって、
禁煙するしかなくなるのが一番いいんじゃない?」と言ってやると、
「そんなことになったら私、やせちゃう。ご飯食べないでタバコ買うから」
なんて言ってたのです。

妹が吸っていたLARKの赤い箱は、500円だったようで、
一日に1箱以上吸っていたので、そうとう生活費を圧迫したことでしょうが、
何があっても、タバコ代だけは捻出する執念でした(笑)


そう、糖尿病やお金の心配も、タバコで会社を辞めることもなくなり、
今はあの世で、10年以上前に亡くなった父と再会し、
一緒にもくもくタバコを吸いながら、
好きだったお酒でも酌み交わしていることでしょう。


89歳になる母には、まだしっかりしているだけに言えず、
母が死ぬまで内緒にしようねと、弟と話し合って決めました。
その母が将来あの世に行ったら、妹が先に居て、さぞかし驚くでしょうね。

「マミなにやってんの!どうしてここにいるの?」と大騒ぎします、きっと(笑)
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