最期に立ち会えて嬉しい [家族]

今日、妹が倒れているところを発見してくださった、
職場のお二人にお目にかかってきました。


妹は紳士服売り場でしたが、なぜか食品部長と仲が良く、
売り場の女性に「マミさん今日は、初めて無断欠勤だったんです」と聞いたとき、
様子を見に行こうと言ってくれたのです。

部屋を訪ねて声をかけても返事が無く、ドアを開けてみたら開くので、
中に入って・・・というか、玄関ドアをあけたとたんに、
1歩入ったぐらいの場所に、妹は倒れていたそうです。
少しは予想がついたとは言え、目の当たりにした驚きは想像がつきます。


ちょっとしたご挨拶の品を渡し、固辞するところに、
「これは、マミがいたらぜひ受け取ってくれと言ったはずです。
あんなつらい目に遭わせてしまったのですから」と言いました。

すると、食品部長が、
「こういうものは受け取ってはいけないのですが、僕は敢えていただくことにします。
マミさんのお気持ちですから。
『つらい目』とおっしゃいましたが、僕はマミさんの最期に立ち会えて、
嬉しいです。
嬉しいというのもなんですが、非常に根性があって仕事もできて、
すごく頑張っていたので、尊敬していました。
だから、救急車が来た時も、職場に戻ってお姉さん(まほ)の連絡先を調べ、
お電話をおかけすればよかったのですが、マミさんに最後までついていきたいと思い、
申し訳ありませんでしたが、後にしました」

同僚の女性を、主婦なので家に帰して、自分が救急車に乗ってくれました。
搬送先の総合病院にも、結局死亡確認まで立ち会ってくれたのです。

そこまでしていただいたのは、本当に感謝でした。
嬉しいと言っていただいて、私もうれしかったです。

同僚の女性も、
「本当に仕事熱心で仕事が好きで、できる人でした。
最後の出勤(亡くなる4日前)の日も、体がつらかったと思いますが、
来たら閉店までいてくれて、最後のお客様には4万円ほどもお買い上げいただきました。
うちで4万円というのは、すごいことなのです」

新卒で就職してからずっと、販売畑でしたので、
最後にいい仕事ができて、本当に良かったと思います。


前の職場をやめたときに今の職場を勧めたのは私です。
同僚の皆さんにそこまでかわいがっていただいていた妹には、
今の職場が合っていたのでしょうから、強く勧めてよかったと思います。


ところで、妹の職場の方々が、ことごとく「やっぱり(私と妹が)似てらっしゃる!」
と、おっしゃいます。
初めてお目にかかったのに「マスクで隠れていて目しか見えませんが似ていますね」と。
食品部長は「声が似ていて、お姉さんとお話ししていると泣きそうになります」
ですって!(笑)
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