一周忌 妹よ

お寺で一周忌の法要をしてもらう間、
お経を聞きながら思っていたのは、彼女の小さな時のことでした。

うちは、月命日にはほぼお墓参りをする家でしたので、
このお寺さんは、なじみがあります。

ご住職も、私たちが子どものころから成長を見ているので、
まほちゃん、まみちゃん、〇〇ちゃんと呼ばれます。

ご住職の息子さんも後を継いでいて、その人が弟と同い年なので、
今もいろいろ気軽に聞いたり、相談したりします。


そんな間柄なので、ちょろでおしゃべりだった妹は、
小さい頃、お寺の境内を駆け回り、興味があるモノは触りまくり、
和尚さんに何か聞かれても、へらへらしゃべる子でした。

境内で遊んでいるときに、うるさすぎて飼い犬に噛みつかれたこともあります。
以来、犬が嫌いな妹でした(笑)

今まさにご住職が叩いている、大きなおりんも、
ガンガンガンガンと、叩いていました。

中学生ぐらいまで、そんな子でした。

馴染のタクシーの運転手さんに
「あれ、まみちゃんいたんだね。静かだから、乗ってないと思った」
と、かなり大きくなってから言われたこともあります(笑)


そんな奴だったので、大人になってからも人懐っこく、
誰とでも仲良くなり、嫌われることがない妹でした。


お経を聞いているうちにそんなことを思い、じんわり涙が滲みました。


在りし日の故人に思いをはせる・・・これが本当の供養なのですね。

コメント 6

毎朝の般若心経は母を忘れないため。
忘れることなどないのですが、朝の習慣。
フレッシュ、フレッシュ、般若心経。
寺の出先機関である仏壇、儀式は人のためならず。
お務めご苦労様です。

by tommy88 (2021-11-23 03:51) 

そうですね。。。供養とは派手に葬式や法事をする事ではなく、お経を聞きながら、故人を思い出してあげる事。みんなで在りし日の個人を思い出して忍んであげる事だと思います。
私もまみちゃんは見た事ないけど、この文を見て、どんな子か、想像してました。
by mutumin (2021-11-23 06:00) 

心の彼岸を大切に。
by pn (2021-11-23 06:23) 

想いでとともにいつもまほさんの心の中にいますよ。
by HOTCOOL (2021-11-23 07:31) 

童顔のまみさん、子供の頃はさぞかし可愛かったのでしょうね。
人懐っこいという事ですが、私がお会いする時は（私の職業柄か）警戒されていましたわ。(笑)
by 親知らず (2021-11-23 09:07) 

☆　tommy88さん
般若心経唱えて、いつも供養のお気持ちを忘れないのはご立派です。
うちは母屋に仏壇があるので、あまりお参りに行きません。
でも、浄土真宗って都合がよくて、
仏壇に花もお水も要らない、お寺にお参りに来るのが一番と♪
それに乗じている私たち一家。。。罰当たり？

☆　mutuminさん
結婚したら自分のペースじゃいけないからと、
何度かプロポーズされていましたが、とうとう独身でした。
好き勝手に生きて、母より姉より早く逝ってしまいました。

☆　pnさん
そうですね・・・な～む～(合掌)

☆　HOTCOOLさん
ことあるごとに思い出します。
それどころか「そろそろ顔出すかな？」「この角で会ったりして」
と、つい思っちゃったりして。。。

☆　親知らずさん
顔も可愛かったし、みんなから可愛がられていました。
うふふ、警戒というよりも、緊張？(笑)
by まほ (2021-11-23 10:31)