事例研究の集い [地域活動]

「事例研究の集い&特別講演会」に行ってきました。
ボーイスカウトと家庭倫理の会の発表が終わると、
いよいよ特別講演会です。

講師は落語家の三遊亭鬼丸さん♪

講演が始まるなり「巷ではコロナウィルスなどと言っていますが、
このほどよい間隔でパラ~っとしているのが、感染らない感じで良いですね(笑)」
って言ってました。

つまりは満員ではないということです(笑)

「落語的まちづくりのすすめ」と題した講演は、
さすが落語家・・・ご自分が落語家になったいきさつを話して飽きさせない!

ひとしきり講演が終わると、いよいよ落語。
演台を片付けて、しつらえた高座に座ります。

落語は、短い演目を二つやってくれました。
一つ目は新作の現代落語で、二つ目は古典落語の「紙入れ」でした。

紙入れとは、今でいうお財布。
これを主人公は忘れてしまう。
あろうことか、浮気相手の家にですよ。

お世話になっている大店のおかみさんにそっと渡された紙には、
「今日は旦那様が帰ってこないから、遊びにいらっしゃい」
と書いてありました。

ひょこひょこと顔を出したものの、臆病な彼は気が気ではない。
「おかみさん、来た私も悪いんですが、旦那様が帰ってきたら困ります。
なんだか、いやな予感がするのです。旦那様には、お世話になっていますので、
不義理はできませんよ。やっぱりあっしはもう帰ります」
というのを、おかみさんがじんわり引き止めます。

色っぽい目をして「だいじょうぶだから、こっちにいらっしゃい」
あわやというところに、言わんこっちゃない、旦那様が帰ってきちゃった!

バタバタ慌てる彼に、おかみさんは落ち着いて裏口から逃がしてくれます。

からくも逃れた彼は、道々、紙入れを忘れてきたことに気づきます。
そこには、おかみさんのメッセージもたたんで挟んでありました。

現代風に言うと「やばいっ!」
彼は一瞬、違う土地に逃げようかと思いますが、
一睡もできないまま次の朝、様子を見に旦那様のところに行ってみます。
怒っていたら、そのまま出奔しようと覚悟を決めてね。

何も気づいていない旦那様に「どうした?おまえさん顔色が悪いよ」と聞かれるままに、
他の人の話として昨夜の出来事を話しますが、旦那様はなにも気づきません。

それでも心配な彼が落ち着かない気分でいると、おかみさんが通りかかります。

「こいつは昨日、世話になっているだんなさんの奥方に誘われて、
家に行ったんだが、帰らないはずのだんなが帰ってきて裏口から逃げたんだ。
それが、紙入れを座布団の脇に置いたままだったのに気が付いて、
気が気じゃないんだとよ」

するとおかみさん「浮気をしようとするぐらいの奥さんは、
旦那様が帰ってきたからって、すぐに戸を開けたと思うかい?
ちゃーんと後を確かめて、もしも紙入れがあったりしたら、
しっかり隠してから戸を開けるよ。だから、心配なんかきっと要らないよ」
と意味ありげに彼を見つめます。

すると、旦那様は、
「きっとそうだよ。それにな、女房に浮気されるような間抜けな旦那様は、
もしも紙入れがあったとしても、気が付きゃしないよ」と言っちゃうのがオチ♪


鬼丸さん、やっぱり面白いです。
語り口が軽妙で、表情が豊かで、艶話が下品になりません。

事例研究の発表は、まぁあんなものでしょうが、
鬼丸さんがセットになっていたのは、出色でした。

区役所のコミュニティ協議会が主催でしたが、
来年も呼んでくれると嬉しいな♪
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