着物を買い取ってもらいました

ご近所の方が、亡くなったお母様の家を整理していて反物が出てきたので、
捨てるに忍びないし、どうにかしてくれないか。
とおっしゃっていたので、買い取り業者を呼んで査定してもらうことにしました。

その方のモノはみかん段ボールに1つでしたが、
ついでに出した私の着物がけっこう多かった。

若い時から着物は要らないと言ってきたのに、
母親として、嫁に行く娘に持たせないと・・・と、揃えてくれたのでしょう。

でも、自分の成人式に1度、親類の結婚式に2度しか着たことがなく、
文字通り「タンスのこやし」状態でした。

それで、買い取り業者を呼ぶついでに、自分のも義母のも断捨離です。
こんなきっかけでもないと、ずっとタンスのこやしであり続けることでしょうから。

やってきた買取会社の男性は、
見た目(長身のイケメン)に反して着物の扱いに慣れていました。

「この業界長いんでしょうね?」
「いえ、まだ2年目です。僕こう見えてもまだ24歳なんですよ」
「おー落ち着いて見えたけど、お若いのね。それじゃ新卒でこの会社に?」
「はい、実は某体育大学を出て体育教師の免許も取ったのですが、
ひょんなことからこの業界に入って・・・」
「あらまそれはまた、180度の転身ね」
「ええ、自分でも不思議です」
とかなんとか会話しながらも、実に手早く着物を広げ、たたみ、
買い取れるモノ、買い取れないモノを選別しては写真を撮っていきます。
自分の審美眼や選別眼だけではなく、会社の目利きの人の意見も入れるためです。

それで、いろいろ見てもらったのですが、
意外に条件が難しいのです。

正絹とウールは良いけど、綿の着物や浴衣はダメ。
黒い着物・・・喪服と黒留はダメ。
羽織は良いけど、道行き(着物用コート)と雨コートはダメ。
虫食いはもちろん、シミもダメ、正絹でも襦袢はダメ、
小物(帯板、帯枕、細紐、半襟、etc.)は、新品でも値が付かない。
正絹でも小紋は値が付かない。

結局、私の桐たんすからと、その倍ぐらいあった義母の桐たんすからで、
着物が60点近くと帯が30点出てきて、買い取り対象は半分もありませんでした。

残った着物を袋に入れたら45リットルゴミ袋に4つ!
買い取ってもらったのよりも、ごみになった方が多いという感じでした。

買い取れるモノについても、何度も「お嬢さんも着ないですか?」
「取っておきたいものは無いですか?」と聞かれましたが、
きっぱり「着ないから要りません」と男らしく(笑)断りました。


1点100円とか500円でも買い取ってもらえればいい方で、
それでも、全部で3万円になって断捨離もできて、良かったのかな。
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コメント 5

HOTCOOL

3万円になれば良いほうじゃない。
by HOTCOOL (2021-04-12 03:43) 

pn

CMでよく高価買取とか言ってるけどあれほぼ嘘らしいからね(笑)
by pn (2021-04-12 06:12) 

mutumin

こやしが3万だまぁまぁ・・・
それにしてもいろんな条件があるんだね。
すっきりしたでしょう!
by mutumin (2021-04-12 06:38) 

親知らず

私もトレファクに行くと値が付かない物を後生大事に持っていたのかーと思います。
買った時に高かった物でも思い出があってもそれは自分の価値観で、誰も使わないのであればきっぱり未練を断ち切って断捨離すれば気持ちもスッキリしますね。
by 親知らず (2021-04-12 08:09) 

まほ

☆ HOTCOOLさん
そりゃもぉ、イヤっていうほどありましたから、
その中で30,000円ですよ。

☆ pnさん
そうみたいなので、ネットで評判を調べて、
目利きとシステムが確かな会社にしました。

☆ mutuminさん
そうですね、たんすのこやしが・・・ですね。
スッキリしました。

☆ 親知らずさん
買い取ってもらうということは、
その後の販売も考えられて値踏みされるということなので、
ある程度安いのはしょうがないです。
私たちの価値観が、自分なりのものというだけではありません。
ある程度未練もありましたが、すっきりしました。
by まほ (2021-04-13 00:28) 

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